たかぱすぶらり旅-総集編2-蛸の浦
7月25日
南三陸町を後にした私は、リアス式海岸に面した、
くねくねの国道をさらに北上していきました。
三陸の海岸沿いは、本当に残酷な光景でした。
「あー」「はー」
そんなため息しか出ない。
勝手に涙が出てきました。
今思い出しても涙が出てきます。
写真も撮れませんでした。
その何もなくってしまった街の交差点。
もう道路と建物の違いもないから、
そこが交差点かどうかも分らない。
そこに「ポツン」と一軒だけ、
ガソリンスタンドが営業していました。
一軒と言っても、4畳あるかないかほどのプレハブと、
一機の給油機だけで。
でもたった一人の店員さんはいつもやっているように、
店頭にピシッと立ってお客さんを待っていました。
暑い中お疲れさまです!店員さん!
東北はやっぱり、
もう、普段通り、全力で動いている!!!!!
海は本当にきれい!
のぼりくだりの海岸線。
深い森の緑から、
何度も見えたり消えたりするキラキラブルーの海。
毎年夏はこの景色を見に来たいな~。
そうこうしているうちに、
岩手県 大船渡市 赤崎町 蛸ノ浦の
蛸ノ浦保育園にやって参りました!
蛸ノ浦保育園は、
輝く海と燃える緑に囲まれた小さな港町の
小高い丘の上にある、自然いっぱいの広~い保育園。
そんなでっかい自然の中で生活してるチビッコなもんだから、
声も元気も、チョ~デカい!(笑)
元気をあげるどころか、俺が元気もらっちゃったよ!
もらったのは元気だけじゃないのだ。
じゃん!
蛸ノ浦保育園の、蛸メダル~!
帰る時も、最後まで声の限りに
「バイバ~~~~~~~~~~イ!」
「ま~た~来~て~ね~~~~~!」
って見送ってくれてね。
じゃ、負けず嫌いの俺も!っつって、
「バイバイバイバイ~~~~~イ!
絶対また来るからね~~~~~~!」
って返すわけだ!
バイバイの応酬!(笑)
暮れる蛸の浦の町並みを丘の上から見下ろしながら、
ずっとこの風景を見ていたいな~と思いました。
先生方から3月11日からの事をいろいろ聞かせて頂きました。
電気や水道、外界からすべてを寸断されての数日間。
何がこの世の中に起こったかすらも分らない恐怖。
命がけの逃避行。
日に一個のおにぎりで過ごした数日間。
丘のすぐ下まで来ていた津波。
あと数メートル高ければ、こちらはなかったのだそうです。
ちびっこ達、本当に怖かったね。
よくがんばったね!
お家を流された方もたくさんいて、
園児の中にはお母さんを亡くされた子もいて。
一緒に歌ってくれて、ほんのちょぴ~っとでも、
1ミリでも1秒でも楽しい気分になってくれたかな。
がんばれ、なんて言えないけど、
できるだけ楽しい時間をまた一緒に過ごせるように、
また遊びに来るね!
色々先生方にお話を伺ったけど、
スゴい前向きなんだよ!
先生の言葉を借りれば、
「起こっちゃった事はしょうがないもん。
くよくよしたって明日は来るし。
被災して家も流されて大変な状況だって、
日々、以前のように小さな事で喜んだり悲しんだり、冗談だって言ったり。
だったら前向きに生きていくしかないもんね!」
全ての被災された方がこう思われているかは分りません。
ただ旅の途中、よく感じた事でした。
みなさん、関東で応援してる僕たちより、スゴく前向きな方が多い!
東北はやっぱり、
もう、普段通り、全力で動いている!!!!!
この日は蛸ノ浦保育園の先生のお宅に泊まらせて頂きました。
こちらの先生のお宅、聞いて驚くなかれ。
なんと9人家族!
まさに、たかぱす版「田舎に泊まろう!」(笑)
おばあちゃんから、お孫さんの中学生男子みっちゃんまで!(笑)
みんな賑やかで温かくて、
ホント家族の一員みたいに接してくれて楽しかったな~♪
こちらのみなさんも超ポジティブ!
被災されたのにも関わらず、
毎日前を向いて前進されてました!
夜は蛍も見たんだよ!
俺、初ホタル♪キレかったな~☆
今野家のみなさん!
ありがとうございました!
また遊びにきます!
そして、次の日、たかぱすぶらり旅
最終日を迎えたわけです!
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